推理や心理戦が手軽に楽しめると人気の人狼ゲーム。リアルでも、オンラインでも遊べてとても面白いゲームですが、難解な用語が多くて初心者は二の足を踏みがち。今回は、『村スラ』という用語を解説してみました。
村スラとは
村スラとは「村人スライド」の略語です。スライドとは、ある役職をCO(=カミングアウト。宣言すること。)した人が、それを撤回して別のCOをし直すことを指します。これを村人がやるのが村人スライドです。例としては、占い師COしてから実は村人だとCOし直す、などです。
戦術としての村スラ
スライド戦術は、おおむね真の占い師の確定を狙って使われます。真の占い師と村人が占いCOした場合、狼は狂人が、狂人は狼が、騙りに出ていると考え、これ以上の騙りに二の足を踏みます。つまり占い師COしているのは本物の占い師と占い師騙りをした村人の二人だけになるということです。
そこで村人が正体を明かします。すると真の占い師が確定するという戦術です。 村スラは、場所にもよりますが嫌われることが多いです。タブーと考えることが通常なのです。村人は、村スラをしたとしても、実際に村人である証明ができませんから、吊られることになります。
つまり、村人で残り吊り数を消費してしまうことになります。結局、村人の占い騙り以外にも占い騙りが出てきてこの作戦が失敗した時には、百害あって一利なしとなってしまう訳です。ちなみに、場所によっては村スラが禁止されているところもあります。
村人以外のスライド
村スラの欠点を補った戦術が、共有者によるスライドです。村スラと同じやり方で、やるのが共有者という点だけが違います。共有者とはフリーメーソンとも呼ばれ、村人サイドに所属します。占われた際の結果も村人です。能力としては、ゲーム開始時に相方の共有者が誰かを把握できるので、お互いが疑われた際は共有者として村人であることを証明できるのです。
つまり、共有者は相方に身分を証明してもらえますから吊られる必要がなく、村スラのデメリットがなくなります。 注意点としては、人狼サイドが占い師COしていた場合、人狼と狂人がお互い共有者騙りをする可能性もある、ということです。
霊能者によるスライド、霊スラもあります。霊能者に対抗が出なければ信用してもらえて吊られませんし、対抗が出た場合、スライドしていなくても霊ロラ(霊能を全員吊る)になることが多いので、村スラよりはデメリットが軽減されています。
まとめ
いかがでしたか。村スラという用語の意味はお分かりになりましたでしょうか。村スラは戦術の一つではありますが、嫌われることも多く、禁止されていることもあるので気を付けましょう。マナーやその場所のルールを守って、気持ちよく人狼を遊びたいものですね。