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似て非なるもの、という言葉があります。二つの言葉は“送る”という意味では同じですが、その時の気持ちや気分は異なります。最近では、ソチオリンピックに選手団を送り出す会を「壮行会」と言っていましたが、これを送別会と言うことはありません。

「壮行」は旅立ち時の励ましの意味

二つの会の違いのヒントは、壮行会の「壮」にあります。「壮」は「強壮」や「勇壮」などにあるように、意気盛んな様子や勇ましさを表しています。そして「壮行」は、出発や旅立ちでの励ましを意味するので、「壮行会」と言えばまさに旅立ちにあたり、みんなで励まして送ってあげる会という意味になります。高校野球で甲子園出場が決まり「頑張って来いよ!」と見送る時には「壮行会」が開催されます。

送別会は別れて行く人を送る会

会社や地域、団体などでこれまで仲間だった人が、なにかの事情で離れて行くとき見送ってあげる会が送別会です。春先の人事異動や、引越などで人の行き来がありますが、親しんだ人への名残惜しさを込めて宴席を設けるなど見送ってあげます。「別れの気持ち」が先に立つので、送る人はこれまでお世話になった人への感謝の気持ちや、お礼が前面に出てきます。

送別会でも「壮行」の気持ちを込める時も

送別会でも、新しい異動先やポストが特別だったりして、みんなで励まして送り出してやろうという気持ちが強くなると「壮行会」になる場合もあります。たとえば日本から海外への赴任や、栄転で大きな仕事を任されての異動とかになると、「大変だけど、頑張って!」という強い励ましになる時などです。

まとめ

スポーツ選手の出陣のように、もともと励まして送り出してやろうというのが趣旨なのに「送別会」と言ってしまうと大変失礼になります。逆に、送別会だが、今後ますます活躍されることを期待して「壮行会」と言ってあげると大きな励みになることもあり、うまく使い分けましょう。

 

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