普段は意識しないで使っている言葉でも、その違いは何かと言われると説明できない言葉ってよくありますよね。
懇談会と懇親会もそんな言葉の1つではないでしょうか。今回はこの紛らわしい2つの言葉の違いについて説明します!
文字の意味を考えてみる
まずは懇談と懇親、この意味について考えてみましょう。
懇談は、「親しく打ち解けて話し合うこと」、懇親は「打ち解けて親しくすること」、と辞書には載っています。
言葉の意味からは、どちらも同じような印象を受けますね。
しかし、実際に使っているイメージとしては、懇談会は1つの議題について親しく話し合うこと、懇親会は同じ組織にいる人たちが、より親しくなるように楽しく話し合う会というところでしょうか。懇談会には、あまり楽しいというイメージはないですね。
テーマがあるのか、ないのか
懇談会と懇親会の違いは、単なるイメージの違いと言うよりも、テーマがある話し合いなのか、特にテーマを設けずに親しくなるための集まりなのか、ということでも区別することができます。
懇親会の場合、飲み会や食事会などの形をとることが多いです。
懇談会も飲食の提供がある場合がありますが、内容は1つのテーマについて、みんなで意見を出し合うことなので、どうしても硬い印象になってしまいます。
学校を例にとってみよう
わかりやすいのが、学校での懇談会、懇親会です。
小学校や中学校で「三者懇(三者面談とも)」と言うのが必ずあって、その日が来るのが憂鬱だったという思い出がある人も多いのではないでしょうか。
ここでいう三者とは先生と生徒と保護者のことです。
その三者が生徒の学校での様子、家での様子などの意見交換をする場が懇談会です。
授業参観の後に保護者だけで懇談会が行なわれることもあります。
このときも「子どもたちの夏休みの過ごし方について」などと言うテーマが決められていて、保護者たちと先生が意見交換をします。
またPTAの懇親会も時々行なわれますが、このときは特にテーマはなく、みんなで親睦を深めるということが目的です。
食事会や日帰り旅行が行なわれる事も多いです。
まとめ
よく似た言葉があるとき、どちらを使うべきか迷った場合、ちょっとした手間を惜しまずに調べてみましょう。
懇談会と懇親会は意外と使うシーンが多く、一般常識として違いは知っておく必要がありそうですよ。