ゴルフの打ちっ放しやティーショットでドライバーを使うなら、どうしても飛距離を伸ばしたいものです。それを伸ばすのに必要なのがヘッドスピードです。ゴルフにおけるヘッドスピードが持つ効果やスピードを上げるコツを調べました。
飛距離を伸ばすコツとヘッドスピードの関係
ゴルフにおいて、ドライバーで飛距離を伸ばす時、そこには大きく3つの要素があると言われています。1つはボールの初速。打ち出されたボールの初速のスピードが大きく飛距離に左右しますが、ここを決定づけるのがヘッドスピードと言われています。
飛距離を伸ばすためのその他の要素
ボールの初速以外に挙げられるもう1つの要素は打ち出した時の角度です。ボールの初速が早い人は低めの角度で、逆に遅めの人は高めの角度で打ち出すといいとされています。最後の要素がバックスピンの量です。バックスピンが強すぎると、ボールがホップするような軌道になってしまい、結果として飛距離が短くなってしまいます。逆にバックスピンが弱すぎると、飛距離を伸ばすことができません。
ヘッドスピードは手に頼らない
ゴルフの飛距離を伸ばす3つの要素で、特にボールの初速を上げるのに重要なのがヘッドスピードです。そしてヘッドスピードの向上には筋力が必要になるわけですが、初心者がやりがちなのが腕や手先に力が入ってしまうことです。腕に力を入れてしまうと、回転の軸がブレてしまったり手が力むことでフェースが開いてしまったりするなど、いいことがありません。
ヘッドスピードに重要なのは土台
では、ヘッドスピードに必要な筋力とはどの部分になるのでしょうか。その答えは、背筋と足腰にあります。ヘッドスピードを上げるためには、バックスイングで「タメ」を効果的に作り、そのタメをスムーズにダウンスイングに持っていくことが必要です。この時、軸となる背筋と、土台となる足腰の筋肉が必要不可欠になります。加えて、この時腕や手には余計な力を加えないことが重要です。
背筋を鍛える効果的な筋トレ
実際に背筋・足腰をどう鍛えていけばいいでしょうか。背筋のトレーニングで器具なしでも簡単に行えるのが、うつ伏せになった状態で、背中を反らせて上半身を持ち上げるトレーニングです。この時両腕を伸ばして行うと効果的です。慣れてきたら、ベッドやベンチなどの段差を利用したり、あるいは重りなどを抱えてやってみるといいでしょう。ただしこの時、背中を反らしすぎると腰を痛めてしまうので注意してください。
足腰を鍛える効果的な筋トレ
足腰を鍛える最も効果的な筋トレは、スクワットです。ゴルフの場合、スイング時には足のスタンスや膝の角度を固定することになるため、他のスポーツと比べて瞬発力よりも筋肉の持久力が必要になります。そのためただスクワットの回数を行うのではなく、例えば10秒で上げて10秒で降ろすといったスローな動きを行いましょう。自重が慣れてきた方は、2Lのペットボトルなどに水などを入れて、簡易的な重りを作ったり、片足を椅子などに乗せ、片足スクワットといったように、トレーニング内容も変えていきましょう。
ゴルフ場以外でもできるスイングの練習
ゴルフ場で打ちっ放しやコースなどがそう頻繁にできない人などにおすすめなのが、ゴルフクラブ以外を使ったスイングの練習です。例えば、ゴルフクラブ2本やバットなどを持ってスイングの練習を行います。単純に重量のある物を使うので、スイングで使う筋肉全てのトレーニングにもなります。注意点を上げるとすれば、重い分変に力むと思わぬ怪我に繋がる点と、重量に負けてスイングに変な癖がつく点です。これとは逆の発想で、タオルなど非常に軽い物を使ったスイングの練習法もあります。先程のスイングがパワーアップが目的なのに対して、軽い物を使った練習はスイングのスピードアップを目的にしています。
ヘッドスピード向上は体重移動も効果的
ヘッドスピードを上げるのにもう1つ効果的な方法を挙げるとすれば、体重移動でしょう。ダウンスイング時にほんの少しの体重移動を乗せることで、ヘッドスピードが飛躍的に向上する例も少なくありません。とはいえ、あまりに大げさに体を動かしてしまうと、せっかくヘッドスピードが上がったのにボールをうまく打つことができない本末転倒な事態に陥ってしまいます。上半身の動きは固定しつつ、打ちっ放しなどで繰り返し練習してみるといいでしょう。
ヘッドスピードを上げる秘訣は継続
ゴルフでヘッドスピードを伸ばす方法として、スイングや筋トレなどのトレーニング方法を紹介しました。これらのトレーニングはいずれも一朝一夕ですぐに効果が表れないものばかりで、継続が重要です。まずは週3回程度を目安に、無理のない程度で取り組んでみてください。