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「ナインボール」はビリヤードの中で最も一般的なゲームであり、ビリヤードをあまり知らない人でも名前を聞いたことがある人は多いことでしょう。
ナインボールの勝敗は簡単で、一言で済ますと「相手よりも先に9番ボールを落とす」ことで決まりますが、順を追ってルールを説明しましょう。

順番決めとボールのラック組み

まず、先攻と後攻を「バンキング」で決めます。バンキングはヘッド側からフット側へ短クッションに球を撞き、戻ってきた球が手前側により近く停止したプレイヤーが先攻、後攻を選択でき、先行を取るとオープニングブレイク権を得ます。
次に、1から9番の的球を並べることを「ラックを組む」と言い、ラックとは、ひし形か正三角形をしたボールを密着させて並べるための器具のことを指します。1番をフット・スポットの上に来るようにし、9番を中央に来るようにして9個のボールがひし形になる様に置きます。この時、1番と9番以外は自由に配置できますが、先攻プレイヤーが自分でラックを組む際は、2番を最後尾に置く事が一般的です。

オープニングブレイク

的球がラックで組まれた後、先攻となったプレイヤーが、密着して並べられた的球を散らすために「ブレイクショット」することでゲームが開始となります。この時、手玉はヘッドラインから内側ならばどこに置いても良いですが、撞いた手球は最初に1番に当てなければいけません。そして、ブレイクショットで何れかの的球がポケットインした場合、プレイ続行になりますが、的球が一つもポケットインしなかった場合は、プレイヤーの交代になります。

ナインボールの勝敗

ブレイクショット後は、番号の一番小さい的球を狙って手玉を撞いていくことになり、的球をポケットインした場合、そのままプレイ続行となります。そして、狙った的球に当たった以降のボールの動きで、他のボールがポケットインした場合でも続行となります。つまり、途中で9番ボールが直接ではないにしろポケットインした場合は、その時点でもゲームの終了となります。最初に述べたように「9番を先に落とす」ことで勝敗は決まります。そのため、相手のプレイヤーに一度も撞かせずに勝敗が決まることもあります。

ナインボールのファウル

ビリヤードには基本的なファウルルールもありますが、ナインボール特有のファウルには以下のものがあります。
・手玉が何れの的球に当たらず、ノータッチだった場合。
・手玉が一番小さい番号の的球に当たる前に他の的球に当たった場合。
・手玉が的球に当たった後、何れの球にもクッションにも触れなかった場合。
ファウルをしてしまった場合は、相手のプレイヤーが手玉を好きな位置に置いてプレイ続行となります。
そして、以上のプレイを繰り返して、ナインボールはゲームをします。

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