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ビリヤードのキュー先にあるタップは消耗品です。チョークなどで擦り減っていきますし、長期間経つと硬くなってしまいます。その他にも、撞いた時の打球感が変わってしまった時などには、タップの交換をしてみましょう。

取り外し

まずは元々付いている古いタップを取り外します。革包丁やカッターなどで落としていきますが、全てを一度に落とす必要はありません。1mmぐらい残しておきましょう。次に、カッターから刃だけを取り出し、先角に刃を垂直に軽く押し当てます。キューをくるくると回して残りのタップを削っていきます。強くやりすぎると先角も削ってしますので気をつけてください。削り終わると、平らな物を先角に押し当てて、綺麗に平面が取れているかの確認をします。平面出しが終わったならば、セロハンテープなどを先角に巻いて保護しておきましょう。

整えと接着

換えるタップを整えます。新品のタップはコーティングされているので、まずは接着面側を紙ヤスリで削って整えていきます。円を描くように動かしなら削ると平面的に削りやすいです。整えが終わると、瞬間接着剤を先角と新タップに付けていきます。間に空気が入らないように気をつけながら回転させ、調整して押し当てていきます。軽く接着出来たなら、5~10cmくらいの高さからキューを数回落とし、空気抜きをしっかりとやっていきます。そして、時間を置いてしっかりと接着するのを待ちます。

仕上げ

先角からはみ出ているタップを削っていきます。まずは、はみ出ている部分をカッターやナイフで大まかに切り落とします。そして、先角にカッターなどの刃を添えるように押し当てて、キューを回転させてタップを下から上へと削っていきます。側面が終わると、次はヤスリを使ってタップの先端にアールを作っていきます。積層タップの場合は、層が剥がれないように上から下へとヤスリを当てて削るようにしましょう。形の大部分が整え終わると、先角とタップの径が合っているかなどの確認もしつつ、紙ヤスリで側面を細かく削っていきます。次に、タップに革磨き用クリームなどを付けて磨き、側面にツヤを出していきます。唾液には革を固める成分があるため、タップの側面を固めるためにも唾液を付けて磨くことも有効です。また、牛乳は革の保湿成分に富むため、牛乳で磨くのも効果があります。形成が終わると、最後はたっぷりとチョークをタップに塗布し、ヤスリを押し当てます。チョークとのなじみ方が良くなりますし、チョークの研磨剤で最後の形成も行う意味にもなり、これでタップの交換も完了となります。

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