日程調整サービス『調整さん』が運営するあなたをもっとアクティブにするメディア

一般的な稽古は実力が上の元立ちに向かって行います。しかし互角稽古は実力が同じ者同士での練習です。ここで剣道の互角稽古について、ご紹介いたします。

練習方法

互角稽古は、かかり稽古や打ち込み稽古で基礎が身についたら行う練習法です。技術に差が無い者同士で、一定時間に技を出し合う稽古です。防御や判定にこだわらず、一生懸命技を出せるか練習します。実際に試合を行うつもりでフェイント、タイミング、スタンス、距離、気迫、間合い、見切りなど考えながら練習しましょう。互角稽古はローテーションで行い、様々な相手と稽古を行うことが多いようです。

地稽古と立ち合い

互角稽古と地稽古は同じといわれています。地稽古とは地力を鍛える稽古を指します。そのため打ち込み稽古やかかり稽古なども地稽古です。地稽古の間に互角稽古と言われたら、試合のような心構えで臨みましょう。師範から一本を狙うつもりで行い、師範も練習者と同じレベルにあわせて稽古を行います。しかし立ち合い稽古における互角稽古は、真剣勝負です。一本先取の試合形式の稽古では、審判がつくこともあります。

相手が崩れて一本

一本が決まりやすい場面として立ち合い、打ち合い、鍔迫り合いが挙げられます。立ち合いは最初の場面です。油断や動揺、焦りや慢心の心の隙を突くことができます。あえて場外に出て反則となり、立ち合いを求めて勝負に勝つ方もいます。また打ち合いは攻勢や退勢に生じる隙を打ちます。そしてお互いが接近して竹刀を擦り合わせる鍔迫り合いは、ふと緊張感が緩む場面です。その隙を引き際で打つと一本になりやすいのです。

互角稽古は真剣勝負です。これまで練習してきたすべてを、打ち込まなければなりません。体力をつけて気勢を上げ、技術を磨いて勝ちを求め、心を鍛えて相手を読む。剣道はレベルが上がるほど、心理戦の様相を帯びてきます。

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます