ビリヤードのゲームの一つである「ボウラード」は、ビリヤード版のボーリングとも言えるゲームです。ボーリングのピンと同様、的球となるボールを10個使用し、スコアリングも同じになります。自分のビリヤードの腕前が点数として現れるため、一人での練習にも適したゲームですし、JPBAでのプロテストの実技種目にも採用されています。
ボウラードの基本ルール
ルール自体もボーリングと同様に「1ゲーム10フレーム・1フレーム2イニング」行い、高得点を目指します。ラックを組み、ブレイクショットで的球を散らした後、番号に関係なくポケットしていきますが、ボウラードはコールショットが適用されるので、自分がシュートする的球と、狙うポケットを指定しなければなりません。そして、的球がポケットできなかった場合や指定外にポケットインした場合、または、ファウルをしてしまうとイニングが終了となります。間違ってポケットしてしまった的球は、フットスポットへ戻して再開となります。1フレーム中に10個の的球をポケットしていく部分もボーリングと同じです。1フレーム2イニングが終了すると、フレーム毎にラックを新たに組み直し、次フレームのブレイクショットとなります。
スコアリングもボーリングとほぼ同じになります。1イニング目に10球全ての的球をポケットすることを「ストライク」と言い、2イニング目で10球全てをポケットすることを「スペア」と言います。ストライクになりますと、そのフレームは終了して次のフレームへと移り、続く2つのイニングの点数が加算されます。スペアですと、次の1イニングの点数が加算されたスコアになります。10フレーム終了時の最高得点は300点となり、ここもボーリングと同様です。最近では、ボウラード用のスコア計算用アプリもありますので、何れかを使用するのも良いでしょう。
ボウラードのファウル
ビリヤード共通のファウルの他、ショットされた手玉がどの的球にも当たらなかった場合にもファウルになってしまいます。これはノーヒットファウルと言い、ボウラード特有のファウルになります。ボウラードでは、ファウルを1イニング目にしてしまった場合は、手玉をキッチン(ヘッドスポットから短クッション)内に置き直して、2イニング目を開始します。2イニング目でファウルをしてしまうと、フレーム終了となり、次のフレームの開始となります。