ゴルフで「スライス」とは、右利きの人の場合、左から右に大きく曲がっていくボールです。アウトサイド・インにボールをカットするように打つと、その球筋(軌道)となります。左利きの人の場合は、逆に右から左に大きく曲がっていくボールです。バナナの形に似た軌道なので「バナナボール」とも呼ばれます。
スライスとフック
「スライス」の意味を考える場合、「フック」も一緒に考えると理解し易くなります。右利きの場合で言うと、左から右に大きく曲がっていくボールが「スライス」、逆に右から左に大きく曲がっていくボールを「フック」と言います。初心者の場合によく出る軌道で、練習を積んでスィング・スピードが速くなりヘッドが良く回るようになると「フックボール」が出やすくなります。簡単に言うと、ゴルフ初心者は打てども打てども最初の頃は「スライスボール」ばかりです。ゴルフをした人ならほとんどの人が経験しますが、「スライス」から「フック」にするには大変な努力を要します。
フェードとドロー
熟練者やプロゴルファーになると、ボールを故意に右に曲げたり左に曲げたりします。右利きのゴルファーなら、故意に右に曲げて打つボールを「フェード」、故意に左に曲げて打つボールを「ドロー」と言います。「フェードボール」や「ドローボール」は上級者の軌道を描きます。ゴルファーが自在に曲がり方を調整するため、「スライス」や「フック」のように極端に右や左に大きく流れていくことは無く、若干右に曲げたり、若干左に曲げたりしてピンに向かって戦略的な軌道を描きます。