ビリヤードのジャンプショットとは、邪魔なボールをジャンプで飛び越えるショットのことをいいます。手玉を上から撞き下ろすことで、ラシャの下のスレートとの間に生じる反発力を利用してジャンプさせます。華麗なショットではありますが、難易度の高いショットにもなります。
撞き方
通常よりも高い位置にフィンガーチップブリッジを作り、キューも角度をつけて高く持ちます。手玉がテーブルのどの位置にあるか、またはどれぐらい飛ばすかによって角度は変わってきます。キューを立てて持つ場合はキュー先を下に向けるため、グリップも親指と人差し指で掴む(ダーツストローク)ようにして持ちます。ラシャにタップを突き立てないように気をつけて、キューを手玉の斜め上から勢い良く撞き下ろすようにして手玉をジャンプさせます。ボールの下を掬い上げるように撞く方法で手玉を跳ねさせる方もいますが、実はこの方法はファールに当たります。また、タップ以外が手玉に当たることもファールなりますので、ジャンプショットをする時はファールにも注意が必要です。
ジャンプキュー
ジャンプショット専用のジャンプキューと呼ばれるキューがあります。キューを立てて撞きやすくするために短く作られており、独特の構え方がしやすくなります。ジャンプショットは力いっぱいやるのではなく、手玉を撞く速度こそが重要なのですが、そういったキューの振り下ろし具合や力加減といったコツを掴みやすくもあるので、そういった時もジャンプキューの使用をお勧めします。コツが分かれば、プレーキューでもジャンプショットを決められるでしょう。