ビリヤードをしていて、なかなか思うように的球(まとだま)が入らないことはありませんか。実はビリヤードをする上で重要なのは「厚み」なんです。「厚み」とは、手玉と的球が接触した際の重なり部分のことを言います。この厚みがどれくらいになるかによって、的球の進む方向の角度が変わってきます。
厚みの見方を覚えるならば、角度を極めることもできるようになります。今回はビリヤードにおける厚みの見方と角度についてご紹介します。
イメージボール
的球に対して、手玉がどの角度からであろうと“そこ”に当たればポケットに入るという箇所にボールを置いてみます。イメージ上でも良いですし、実際に余っているボールを置いてみても良いです。イメージボールを置くことで、手玉と的球が実際どのように重なるのか、厚みはどのぐらいになるかを確認できます。
置いたイメージボールの位置に手玉を持っていけるように撞く(つく)ことができるならば、実際に的球をポケットに入れることができるでしょう。
厚みと角度
手玉がどれだけ的球と重なり当たるかで的球の進む角度が変わります。手玉と的球がポケットまで真っ直ぐであるならば、真後ろから見た場合、球と球は完全に重なっていることになります。この状態のことを“厚み1”と言います。重なりが半分ずつの場合は“厚み1/2”と呼び、真上からみた場合、球と球の中心はちょうど30℃の角度になっています。
この角度で当たった場合、的球はそのまま30℃の角度で進んでいきます。ですから、球の厚みを覚えることは、角度を覚えることにも繋がります。厚い球(角度がついていない球)はショットの幅が広く見え、シュートしやすいのに対し、厚みが薄い(角度がついている球)とショットラインの幅が狭くなるため、実感としてシュートが難しくなります。
厚みの見方
良く使われる厚みと角度だけでも覚えておくと便利です。
- ・厚み1=0℃
- ・厚み3/4=15℃
- ・厚み1/2=30℃
- ・厚み1/4=45℃
- ・厚み1/6=60℃
また、理論上では球と球の端をかすらせることができるならば90℃の角度で的球が進むことになりますが、非常に難しい角度だと言えます。上記した5つの厚みの見方を覚え、ビリヤードをプレーする際にイメージボールの重なり具合を想像できるようになると、的球に角度を自在に付けられます。
おわりに
今回は厚みと角度について説明しました。厚みと角度を見極めることは難しいですが、練習しながらゆっくりと理解していってくださいね。