剣道の稽古には様々ありますが、中でも掛かり稽古はなかなかハードな練習法ではないでしょうか?
詳しく掛かり稽古についてお話ししていきます。
掛かり稽古とはどんなもの?
まず掛かり稽古のやり方についてお話しします。
掛かり稽古とは、師や元立ちに向かって素早く技を出し続ける練習法です。時間はせいぜい一人30秒くらいで、それを何度も繰り返します。その中でいかに多くの技を出せるかが練習の鍵となります。
合い面をしても出小手を狙っても、なにをしても構いません。とにかく打ち込むのが掛かり稽古といえるでしよう。相手の出方をみるのではなく、激しく動き続けながら絶えず技を出してください。
この稽古の目的
掛かり稽古は剣道の稽古の中でもかなりキツイ練習法だと言えるでしょう。ヘトヘトになるまで技を出していく単調で辛い練習に思えますが、実はヘトヘトになってからが大切なのです。体力的にも精神的にも疲れた時の渾身の一撃をいかに出すことができるか、ヘトヘトな体を精神力で動かすことができるかが重要なのです。渾身の一撃を何本出せるかで成長に違いが出ます。
もちろん掛かり稽古は体力をつけることができる練習法ですがそれと同時に、いかにして諦めず技を繰り出せるかという粘り強さを育む練習でもあるのです。
師や元立ちの動き
師にかかる場合、隙のある部分には容赦無く技をうちこまれることでしょう。それと同じく元立ちも打つ者の隙を狙って技を出すと良いでしょう。基本的には打つ者がどんどん技を出せるように体を捌くよう心がけてください。
辛い稽古でも必ず成果は出ます。掛かり稽古で日々精進してくださいね。